Display of a Ferocious Tiger [sic] Imported by the Europeans (Kômô hakurai môko no engi) / Yoshitoyo
紅毛舶來 猛虎之演義 歌川芳豊 1860年7月
“來ル七月中旬より西両國において奉御覧入候”
“応需 假名垣魯文 記 皇朝の德風萬国に吹傳ハり諸蠻貢を捧て本邦に渡来し仁恵撫育の恩沢に浴し通商の道盛になれり 故に海外の珍物異洌(ゐしう)の奇品月々に舶来して好事の眼を歓ばせり そが中に當年萬延元五月下旬阿蘭陀の商官何某なる者 自国ヘルシヤーナの山中に猟狗たる猛虎一疋を得て横濱の地に持渡れり 抑虎ハ異邦諸獸の司にして山君と称へ大蟲とよび五百歳を經て身の毛白し是を?(虎+甘)虎(かんこ)といふ 大なるハ牛の如く吼る声雷に等し 恕るときハ銕?(辟+石)(てつぺき)を劈(つんざ)き嘯ときハ風を生す 走るときハ千里を行 眠るときハ猫に似たり 猛きハ彼が性なれども事に感じて霊あり義あり 彼楊香をして至孝を全からしめ貞婦を救助て悪賊を亡せしこと記て唐土の古書にあり 常に深山幽谷に栖(すミ)て世人の眼に觸ることなけれバ異人といへども見るもの稀なり 適(たま/\)生るを看ものハ諸病を除るのしるしあれバ是が形象を画に写し門戸に張て守となすもの支那西洋に許多ありとぞ かゝる未見の霊獸を居ながらに見る君が代を仰がさらめや 貴まざらめや”
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Display of a Ferocious Tiger [sic] Imported by the Europeans (Kômô hakurai môko no engi) / Yoshitoyo
紅毛舶來 猛虎之演義 歌川芳豊 1860年7月
“來ル七月中旬より西両國において奉御覧入候”
“応需 假名垣魯文 記 皇朝の德風萬国に吹傳ハり諸蠻貢を捧て本邦に渡来し仁恵撫育の恩沢に浴し通商の道盛になれり 故に海外の珍物異洌(ゐしう)の奇品月々に舶来して好事の眼を歓ばせり そが中に當年萬延元五月下旬阿蘭陀の商官何某なる者 自国ヘルシヤーナの山中に猟狗たる猛虎一疋を得て横濱の地に持渡れり 抑虎ハ異邦諸獸の司にして山君と称へ大蟲とよび五百歳を經て身の毛白し是を?(虎+甘)虎(かんこ)といふ 大なるハ牛の如く吼る声雷に等し 恕るときハ銕?(辟+石)(てつぺき)を劈(つんざ)き嘯ときハ風を生す 走るときハ千里を行 眠るときハ猫に似たり 猛きハ彼が性なれども事に感じて霊あり義あり 彼楊香をして至孝を全からしめ貞婦を救助て悪賊を亡せしこと記て唐土の古書にあり 常に深山幽谷に栖(すミ)て世人の眼に觸ることなけれバ異人といへども見るもの稀なり 適(たま/\)生るを看ものハ諸病を除るのしるしあれバ是が形象を画に写し門戸に張て守となすもの支那西洋に許多ありとぞ かゝる未見の霊獸を居ながらに見る君が代を仰がさらめや 貴まざらめや”](http://25.media.tumblr.com/tumblr_lytggsDuzQ1qbn3ato1_500.jpg)